マーチンギターは、まるで手のかかる子供のようです。手間もお金も、それなりにかかります。もしあなたがマーチンギターに興味をお持ちでしたら、私の体験談が少しでも参考になれば幸いです。
より深くご理解いただくために、第一回目の記事からお読みいただくことをお勧めします。
Martinギターの魅力を語る―ギター愛 - Life_is_fun’s blog
小柄で手の小さい私にとって、弾きやすいギターは非常に重要でした。そこで、自分の体形に合うギターを探し求め、OOO-28モデルにたどり着きました。2019年に購入を決めた当時、私はシンガポールに住んでいましたが、マーチンの正規代理店でも在庫がなく、取り寄せが唯一の入手方法でした。
日本のように大きな市場ではないため、楽器店を巡って自分の目で見て、耳で確かめることはできませんでした。それでも、頭金を入れて購入を決断しました。発注から納品まで1.5ヶ月を要しました。
ギターの用語
ギターに馴染みのない方のために、ギターのパーツに関する用語を以下にご説明します。この後の記事にも出てきますので、ご参照ください。

ご対面とがっかり
『がっかり1』
届いたギターを弾いて、最初に感じたのは音の悪さでした。それなりにアコースティックギターの音の良し悪しは区別できるつもりでしたが、これでは数万円程度のギターと変わらない。大きなショックを受けました。
『がっかり2』
私は木目が特に好きです。日本であれば豊富な在庫の中から、一本一本じっくりと吟味して選ぶことができます。しかし、シンガポールではそれが叶いませんでした。届いたギターのトップ板には、二か所にベアクロー(Bearclaw)と呼ばれる模様がありました。
ベアクローとは:主にスプルースなどのギターのトップ材に見られる、熊の爪痕のような不規則な模様のことです。好みが分かれるもので、材料を厳選している高級ギターにはあまり見られません。


とはいえ、私にとっては決して安価な買い物ではありません。まずは弾きやすいように弦高調整を自分ですることにしました。
アコギの弦高調整とは:アコースティックギターの弦とネックの間の高さを調整することです。弦高が高すぎると押さえにくく、低すぎると弦がビビりやすくなります。サドルやナットの高さを調整したり、ネックの反りを修正したりすることで行います。
『がっかり3』
ある程度覚悟はしていましたが、ギターの状態が頻繁に変化することに悩まされました。シンガポールは赤道直下で高温多湿な気候です。ギターにとって良いとされる湿度は50%程度ですが、単身赴任で会社に行っている間はエアコンを止めており、帰宅後にエアコンを入れるため、部屋の温度と湿度の変化が大きく、木材であるギターのネックが反ってしまうのです。そのため、反るたびに調整する日々でした。
『あれ?音が良くなってきた』
それでも諦めずに半年くらい調整しながらOOO-28を弾き続けていると、徐々にギターの音色が良くなってきたのです。
「弾き込むとギターの音が良くなる」とよく言われますが、ついにそれを実感し、このギターへの愛着が湧きました。
第2回は以上となりますが、また続きを書く予定です。
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